読書の秋 『文豪と暮らし ~彼らが愛した物・食・場所~』
おはようございます、MFラヂオのお時間です。
つい昨日、今週のお題というものがあると知ったので、せっかくなので利用させて頂こうと思います。
お題は「読書の秋」。
既に意識の半分は夢の中なので……最近読んだ本を一冊だけ、簡単にご紹介したいと思います。
『文豪と暮らし ~彼らが愛した物・食・場所~』
"秋の夜長におすすめ"というと、もう少ししっとりと、文学的な作品が良いのかもしれませんが……
最近読んだ"本"の中では一番のお気に入りなので、こちらで紹介したいと思って選びました。
内容はタイトルの通り、文豪たちゆかりの物や場所を、それぞれの生い立ちや著作と絡めつつ、写真と一緒に紹介していく、というものです。
大きく三つの項目に分かれています。
「物」「食」「場所」 です。
第一章の「物」には、愛用の万年筆や原稿用紙からファッションの小物や娯楽品まで、様々なものが取り上げられます。
第二章の「食」では食べ物や行きつけのお店が。
そして、第三章「場所」ではよく訪れていた温泉宿や愛着の土地などが、写真と共に紹介されています。
どの章段も、一人につき見開き一ページと決まっており、右側に作家の簡単なプロフィールと愛用品(または食べ物や場所)の説明、左側にはそれに関連した写真が配置された、いたってシンプルな構成で成り立っています。
コンセプトもデザインも、とにかくシンプルで分かりやすいです。
文章量も多くなく、全体の半分以上が写真で占められているので、読書が苦手な方でもさらっと読み切られると思います。
その分、作家の説明などはあっさりしていますが……
ゆかりの品や場所にフォーカスを絞ってまとめられているので、通常の文学史では触れられない作家一人一人のプライベートな一面を垣間見ることができて、中々興味深いです。
どちらかと言えば、
- 日本の文学史にあまり詳しくない方
- 普段あまり本を読まない方
- 小物、雑貨、食べ物や風景を見るのが好きな方
- 写真が好きな方